経済学って難しい

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今、経済学の本を読んでいる。『マンキュー 入門経済学』というやつだ。

マンキュー入門経済学 (第2版)

マンキュー入門経済学 (第2版)

 

 何というか、経済学は勉強していて敷居が高く感じる。その理由はいろいろあるのだけど、直感で理解しにくいというのが大きいと思う。

例えば、GDPという概念について。

GDPとは国内で生産された財の価値であると説明される。これは何となくわかる。でも、ここからが難しい。

まず、GDPの値は経済における総所得であるとともに、総支出でもあるという点。誰かの所得になるということは、誰かが支出しているということと同じであると説明される。確かにそうなんだろうが、これも最初はピンとこなかった。

そして、GDPを支出の面から捉えた場合、その内訳は以下のようになる。

①家計による消費
②財やサービスを生産するために将来使用される財の購入としての投資
③政府による公共事業や政府職員への給料としての政府支出に分けられる。※厳密には純輸出を考える必要があるがここでは割愛する

GDPをY、消費をC、投資をI、政府支出をGと表し、閉鎖的で貿易をしないと仮定したある一国のGDP

Y=C+I+G…①と表すことができる。

そして、上の式は両辺からCとGを引くことでY-C-G=I…②となる。

Y-C-Gは何を表すかというと、経済の総所得(Y)から消費(C)と政府支出(G)を引いて残る部分ということで、つまり貯蓄を表す(新たにSと表記される)。

そのため、Y-C-G=S…③となる。

②の式に③を代入すると、S=Iとなる。

つまり、貯蓄=投資となる

確かに、自身が貯蓄をするということは、金融機関である銀行に預金することであるし、銀行は預金をもとに企業に貸し出しをするから、自分の預金は投資に回されることになる。

でも、あなたの貯蓄はGDP上では投資に分類されますと言われてピンとくるだろうか? 

多分、経済学を大学で体系的に学んだ人には、そんなの当たり前じゃないかと思われるのだと思う。でも、初学者にはそれがピンとこないことがある。

ピンとこない部分を丁寧に消化していくことが、経済学という学問を身につけることにつながるのだろうけど、正直独学では厳しいものがあると感じる。大学の一般教養で経済学の講義をとれば良かったなあと思いつつも、本を読み進めています。